その家「売る」のと「貸す」のどっちが得?|売らない方がいい家の特徴とは  

2025/11/06 17:09 - By 売れない家買取センター管理人

家を売るか貸すか迷ったら「損得比較」が基本  

転勤や相続、住み替えなどで使わなくなった家をどうするか。「売るか貸すか、どっちが得なのか」と悩む方は多いものです。結論から言えば、損得は家の立地・築年数・維持費・需要によって異なります。感覚ではなく、数字で比べることがポイントです。この記事では、「売る」「貸す」それぞれのメリット・デメリットを比較し、実際にどんな条件でどちらが得になるのかを具体的に解説します。

家を売る場合のメリット・デメリット|早く現金化したい人向け  

売るメリット  

  • 売却後は固定資産税や修繕費などの維持費が不要になる

  • 現金化が早く、最短数週間〜数か月で資金を得られる

  • 空き家による倒壊・不法侵入などのリスクを防げる

売るデメリット  

  • 相場より安くなる可能性がある(築古や立地による)

  • 譲渡所得税などがかかる場合がある

  • 一度売却すると将来住むことはできない

💡 こんなときは「売る」が得

家を今後使う予定がなく、管理や修繕の手間・費用が大きな負担になっている場合は、売却によって維持コストを一気に解消できます。また、売却価格が「10年分の純家賃(家賃収入から維持費を差し引いた金額)」を上回る場合は、経済的にも売る方が得といえます。短期的にまとまった資金を得たい方や、固定費を減らしたい方には特に向いています。

家を貸す場合のメリット・デメリット|長期的に資産運用したい人向け  

貸すメリット  

  • 家賃収入を得ながら、固定資産税や保険料をカバーできる

  • 将来的に自分や家族が再び住める

  • 不動産として資産価値を残せる


貸すデメリット 

  • 修繕・リフォーム・入居対応など管理の手間が増える

  • 空室期間が続くと収入が途絶える

  • 家賃滞納やトラブルのリスクがある

💡 こんなときは「貸す」が得

駅から近く、商業施設や学校などが近い人気エリアの家は、入居需要が高いため家賃を安定的に得られる可能性があります。また、築浅で大きなリフォーム費用がかからない場合は、初期投資を抑えつつ収益を出せる点で「貸す」方が有利です。さらに、管理会社に委託できる体制があれば、入居者対応や修繕管理などの手間を大幅に減らせるため、長期的な資産運用として“貸す”選択が得になるケースも多いでしょう。

家を売るか貸すかどっちが得?損益シミュレーションで比較 

家を「売る」と「貸す」では、お金の入り方もリスクも大きく異なります。それぞれの特徴を、できるだけシンプルに見てみましょう。

 ● 売る場合は「すぐに現金が手に入る」  

売る最大のメリットは、短期間でまとまった資金が得られることです。
最短で数週間〜数か月で現金化でき、その後の固定資産税や修繕費といった維持コストがすべてゼロになります。
管理の手間も不要で、売却後は家のトラブルに関わる必要がありません。

ただし、売却価格は市場の動向によって変わり、 築年数や立地条件によっては相場より安くなることもある点には注意が必要です。

▶ まとまったお金を早く手にしたい人
▶ 管理の負担をなくしたい人 

上記に当てはまる方は、「売る」選択が向いています。

 ● 貸す場合は「長く使いながら収益を得られる」

一方、「貸す」場合は、毎月の家賃収入で少しずつ利益を得る方法です。人気エリアや駅近の家なら、入居需要が高く安定した収益を期待できます。

ただし、貸している間も固定資産税や保険料、修繕費などの維持費は発生します。また、空室が続いたり、設備の不具合や入居者対応などで手間や費用がかかる可能性あります。

▶ 家の立地が良く、入居需要がある
▶ 将来的に自分や家族が住む予定がある

上記に当てはまる方は、「貸す」選択が得になりやすいです。

どっちが得かを判断する目安  

最終的に損得を判断するポイントは、10年間でのトータル利益です。

売却価格 > (年間家賃 − 維持費)×10年
→ 売る方が得

売却価格 < (年間家賃 − 維持費)×10年
→ 貸す方が得

たとえば、年間家賃収入が100万円で維持費が20万円なら、10年での純利益は800万円。売却価格が1,000万円なら「売る方が得」、800万円以下なら「貸す方が得」という判断になります。

シミュレーション

  • 売却価格:1,200万円

  • 家賃:月10万円

  • 維持費:年間20万円


→ 家賃年収120万円−維持費20万円=純利益100万円/年  10年間貸した場合の総収益=約1,000万円

この場合、売却額が1,200万円なら売る方が200万円お得です。逆に、売却価格が800万円なら貸す方が200万円得ということになります。つまり、地域相場・維持費・入居率の3点で判断するのがカギです。

「家を売らない方がいい」ケースとは?  

以下のような場合は、すぐに売却せず様子を見る方が得なケースもあります。

  • 人気エリア・駅近で地価上昇の可能性がある

  • 築浅でローン残高が多く、売却益が出にくい

  • 相続登記や名義変更が完了していない


市場が安定している時期を待つことで、売却価格が数十万〜数百万円変わることもあります。焦らず、地価や需要の動きを確認して判断しましょう。

貸すと損する家の特徴|賃貸運用の注意点 

貸せば収入になるように見えますが、実際は赤字になるケースもあります。

  • リフォーム・修繕費が100万円以上かかる

  • 家賃相場が低く、空室期間が長い

  • 駐車場がない・設備が古い・境界が不明確


たとえば、年家賃80万円・維持費30万円なら、年間50万円の黒字に見えて実質赤字になることも。貸す場合は、必ず「手取りベース」で試算することが大切です。

どっちが得か判断する方法|査定と賃料見積もりのダブル 

  1. 売却査定を依頼する
     複数の不動産会社に見積もりを依頼し、地域相場を把握します。

  2. 賃料見積もりを取る
     管理会社に想定家賃・空室率・修繕費を確認します。

  3. 10年スパンで収支を比較する
     「売却額」と「10年の純家賃収入」を並べて損益を比較。


この3ステップを行うことで、「なんとなく」ではなく数字でどちらが得か判断できます。

まとめ|家は「売る」か「貸す」か状況次第。損しないためには早めの試算を  

  • 管理の手間を減らしたい、すぐ現金化したい → 売る方が得

  • 人気エリア・築浅・再利用の可能性がある → 貸す方が得

  • どちらが得か迷う → 査定と賃料見積もりを両方取る


家は持っているだけで固定資産税や修繕費がかかります。「決めきれない」と放置するほど、損失が積み上がるリスクも。早めに比較・試算することが、損を防ぐ第一歩です。


 売れない家買取センターでは、「売るか貸すか」どちらが得かを無料で診断できます。

相続した家・空き家・築古住宅も残置物付きのまま査定OK。
維持費を抑えたい方は、まずお気軽にご相談ください。


売れない家買取センター管理人