親が元気なうちに考えるべきこと   “相続前にやるべきこと”を固定資産税の通知書から学ぶ

2025/05/02 10:00 - By 原田 正彦

売れない家買取センターの原田正彦です。

ゴールデンウィークを前にしたある日、何気なくポストをのぞいたら、市役所からのはがきが目に留まりました。
内容は「固定資産税のお知らせ」。「ん?これって…実家の分かな?」
そんなふとした瞬間に、「相続」という言葉が頭をよぎることってありませんか?

実はこの“税金のお知らせ”こそが、相続の現実をふと意識するきっかけになることがあります。親は元気で、実家があってまだ住んでいる。
そんな何気ない日常の中で、将来実家をどうするかという話題や考えは起こりにくいと思います。

だからこそ、相続の話は親が話せるうちに話し合っておきたいですよね。

今回は、固定資産税の通知書が届くこの時期だからこそ始めたい、「相続前にやるべきこと」をお話します。

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春頃に届く「固定資産税の通知書」が教えてくれること

まず始めに…

固定資産税の通知書は、相続にも関係する内容が記載されています。一般的な正式名称は「固定資産税・都市計画税 納税通知書」です。(地域によって名前が違うこともある)
「言われてみれば、そんなこと知らない…」といった内容が書かれていて、きちんと認識しておくことで、家族での話し合いもスムーズになります。通知書を見ることで分かることを、一緒に確認してみましょう。

実家の名義が誰なのか、ちゃんと知ってる?

固定資産税の納税通知書には「所有者名」「その不動産の住所」などの基本情報が記載されています。ですので、その不動産が誰の名義か知ることができて、実家に届いた固定資産税の納税通知書であれば、その不動産が親だけのものなのか、親族と共有しているものなのか、と言うことが分かります。

例えば、親が所有している実家の土地や建物の通知書には、親の名前が書かれています。共有名義の場合、すべての共有者の名前が記載されます。
(例え:両親2人で共有名義の場合、2人の名前が記載されている)

通知書の内容からわかる「家の資産価値」や「将来のコスト」

それぞれの市区町村の固定資産税課などの部署が、固定資産評価基準に基づいて、土地や建物を評価して、課税標準額を決めています。
「課税標準額」=その家の“評価額”の目安
✅これが高いと → 売るときに高く売れる可能性がある
✅これが低いと → 古くなってる、資産価値が下がってる、リフォームが必要かも?と言う判断材料になる

相続前にやるべきこと一覧(特に空き家リスク回避に役立つ)

親とのコミュニケーション(実家どうするかを話す勇気)

相続問題は、それぞれの家庭によって1つ1つ内容が違ます。親は「残してほしい」と言う思いがあっても、子は「売りたい」と言うように感情のすれ違いが起きやすい部分でもあるので、早めに共有しておくとスムーズに話しが進みます。話しにくい部分もあるかもしれないですが、親が亡くなってからでは遅いんです。ここを避けてしまうと、全部が“手遅れ”になってしまう可能性があります。

名義・登記の確認

「実家の名義、親だと思ってたら、亡くなった祖父のままだった」と言うことがよくあります。名義があいまいだと、
相続手続きが進められない ➡︎ 売る・貸す・処分できない ➡︎ 放置 ➡︎ 空き家化コースになることがほとんどです。固定資産税の通知書で“誰の名義か”をチェックできるのは、とても重要です。

兄弟間の意見すり合わせ

親との意見交換も大切なことですが、兄弟間の意見すり合わせも、とても大事なことです。「親と何も決めてない+名義不明+兄弟バラバラ」になると選択肢が限られてしまうことが多いので注意が必要です。「親との話し合い ➡︎ 名義確認 ➡︎ 方針決め」までをセットで進めるのが、後々問題が起こりにくいでしょう。

売る?貸す?残す?のシミュレーション

「何も決めてなかった結果、誰も使わずに放置」が一番多いんです。実家の立地や築年数によって、現実的な選択肢を親子で話し合えるかどうかが相続にとって重要になります。どうするかの方針が見えたら、「名義変更しておく」「リフォームする」「売却先を探す」など、次のアクションが見えてきます。
約が成立した後も、必要に応じて契約履行の確認や問題解決を行うことがあります。契約内容が順調に進行するよう、状況に応じて適切なサポートを提供する役割も担っています。

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今回のまとめ

実家のことって、ついつい「そのうち話そう」と思いがち。
でも、親が元気な今だからこそ、話せること・できることがあります。

固定資産税の通知書には、“相続前に知っておきたいヒント”が詰まっています。
これを機に、

▶︎ 実家の名義や資産価値の確認
▶︎ 家族間での意見交換
▶︎ 将来の方向性のシミュレーション
など少しずつでも始めていけば、きっと「やっておいてよかった」と思えるはずです。

あなたのご家族が、後悔のない選択をできるように。
今、できることから一緒に考えていきましょう。

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