持ち家は資産か?多くの人が感じる違和感
「家を買えば資産になる」 そう考えて住宅を購入した方は多いと思います。長く住み、ローンを返し終えれば、自分の資産になる——と。
ところが、売却や相続といった場面で 「思っていたより評価されない」「資産のはずなのに、負担に感じる」 と違和感を覚える方は少なくありません。「家は資産にならない」と言われる理由①

● 持ち家の価値はどう変わる?築年数という「ものさし」
不動産業界ではよく「築20年を超えると建物の価値はゼロになる」と言われることがあります。ただし、これは家そのものが使えなくなる、価値がなくなるという意味ではありません。実際には、評価の仕組み上そう見られやすい、という話です。建物には「法定耐用年数」という基準があり、制度上の評価は年数の経過とともに下がっていきます。
| 築年数の目安 | 一般的な評価のされ方 |
|---|---|
| 築〜10年 | 急速に価値が下落する |
| 築20年未満 | 価値の下落スピードが少しだけなだらかになる(この時点で、建物価値は2割程度) |
| 築20年以上 | 建物の資産価値はゼロに |
「住める家=そのまま資産価値が高い家」とは限らないということになります。
● 築年数が経っていても評価される家
一方で、実際に住める状態で、安全性や管理状態に問題がなければ、市場での価値が完全にゼロになるわけではありません。また、土地自体は築年数の影響を受けないため、需要のあるエリアでは土地の価値がそのまま評価の土台になります。
同じ築年数の家でも、何年も手をかけられていない家と定期的に修繕され、きれいに使われてきた家では、内覧したときの印象がまったく違います。そのため、需要があるかどうかは築年数だけでは計り知れないのです。
「家は資産にならない」と言われる理由②
● 所有しているだけで、負担が積み重なる
持ち家は、住んでいても空き家でも、一定のコストが発生します。 固定資産税は毎年かかり、外壁や屋根、水回りなども、年数に応じて手入れが必要になりますよね。収益を生まない状態が続くと、不動産は、 「資産」よりも「管理し続ける存在」として意識されるようになります。
この感覚の変化も、「家は資産にならない」と言われる理由のひとつです。「家は資産にならない」と言われる理由③
● 売りたいときに、すぐ売れるとは限らない
不動産は、必要になったらすぐ動かせる資産ではありません。 立地や法的条件、権利関係によって、売却のしやすさは大きく変わります。条件が少し違うだけで話が進まなくなることもあり、 「売れると思っていた家が、思うように動かない」 という状況が起こります。
この点も、持ち家が必ずしも資産として機能しない理由です。評価されにくい家・評価されやすい家の違い
「じゃあ、どんな家が評価されにくいの?」 「丁寧に住んできたつもりだけど…」と気になる方も多いと思います。実際の現場では、築年数だけでなく、“現状の状態が見えるかどうか”で大きく違ってきます。
| 評価されにくい家 | 評価されやすい家 |
|---|---|
| 長年メンテナンスされていない | 定期的に修繕・点検されている |
| 水回り・屋根・外壁に不具合がある | 大きな不具合がなく安心して住める |
| 室内の劣化が目立つ | 室内が丁寧に使われている |
| 修繕履歴が分からない | 修繕内容がある程度把握できる |
きれいに手をかけながら暮らしてきたことは、決して無駄にはなりません。それは築年数という数字だけでは測れませんが、 実際の売却や買取の場面では、「安心して引き継げる家かどうか」という評価につながります。
不動産の資産整理とは何をすること?
不動産の資産整理とは、売るか残すかを決めることではありません。判断をする前に、状況を整理することが本来の意味です。
今ある不動産について、どんな状態にあるのか、将来、負担になりそうな点はどこか、今、どんな選択肢が残っているのか、などを冷静に把握する。 それが、資産整理の第一歩です。この整理をせずに判断すると、 「思っていたのと違った」「もっと早く考えればよかった」 という後悔につながりやすくなります。
「売れない家」ほど、資産整理が重要になる理由
築年数が古い家や、条件の厳しい不動産ほど、判断は後回しにされがちです。しかし不動産は、時間が経つほど状態が良くなることはほとんどありません。老朽化が進み、管理の負担が増え、選択肢は少しずつ減っていきます。だからこそ、売れにくい家ほど早い段階での資産整理が意味を持ちます。
今の家の価値を、一度見てみませんか。
築年数だけで判断される部分もあれば、これまで大切に手をかけてきた点が評価につながることもあります。
「売る・売らない」を決めるためではなく、今の家の価値を知るための確認として、気軽にご利用ください。