「相続人が93人」!? 姫路で話題になった空き家トラブル
2021年頃、姫路市でこの空き家が話題になったのを覚えている方も多いかもしれません。
昭和初期に最初の所有者が亡くなり、その後も相続登記がされないまま長年放置されていた空き家。
気づけば相続権を持つ人は約200人、実際に存命の相続人は93人──。
登記されないまま老朽化が進み、地域にも影響を及ぼすまでに至った深刻なケースです。
こうした空き家の問題は今も各地で起きており、姫路市内でも2018年時点で約37,560戸の空き家が確認されています。
最近では「遺言書がないために相続が進まない」といったご相談も増えており、不動産が“負動産”と化すリスクも無視できません。
今回は、そうした相続トラブルを未然に防ぐための5つの対策をご紹介します。
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なぜ遺言書がないと相続トラブルが起きるのか?

相続が発生すると、家や預金などの財産をどのように分けるかを、相続人全員で話し合う「遺産分割協議」が必要になります。
特に遺言書がない場合は、この協議が避けられず、話し合いがスムーズに進まないことも多くあり、以下のトラブルが発生する可能性があります。
相続人が複数いて誰が相続するか決まっておらず話し合いが平行線になる
相続人の間で名義変更の合意ができず、売却・解体・活用ができない
こうした問題が長期化すればするほど、家族間の関係にもヒビが入り、相続が“争続”に変わってしまうことも少なくありません。
“争続”を防ぐために、今からできる5つの対策
相続トラブルを防ぐためには、元気なうちにできる準備をしておくことが重要になります。
誰に何を相続させたいかを書いておくことで、相続人同士のトラブルを未然に防ぎ、手続きの負担を軽減できたり揉め事を回避できる可能性が高いです。
「まだ先」と思わず、いまのうちに気持ちを共有しておくことが大切です。
住む予定がない家を「売るのか、貸すのか、残すのか」など、あらかじめ考え家族間でまとめておきましょう。
家や預金、借金の有無など、相続財産の全体像を家族共有しておくとスムーズに手続きが進みます。
「これってどうすればいいの?」と不安に感じることがあれば、司法書士や不動産会社、金融機関など、必要に応じてプロに話を聞いてみることも有効的です。相続セミナーなどに参加してみるのもおすすめです。
「うちはまだ相続なんて先の話」「元気なうちは大丈夫でしょ」
そう思っている方も多いかもしれません。
でも実は、相続準備は“元気なうち”にこそしておくべきことなんです。
最近では「相続登記の義務化」や「認知症による資産凍結」など、相続に関する不安の相談が急増しています。
「親の家、どうするかまだ決めていない…」
「もし認知症になったら、相続や資産ってどうなるの?」
そんな声に応えるかたちで、法務・不動産・金融の専門家がそれぞれの視点から疑問や不安にお答えする相続セミナーを開催します。
どこから手をつければいいかわからない方にも、ヒントになるセミナーとなっております。
