老後の生活費や介護費用、リフォーム代など、「まとまったお金をどう準備するか」で悩む人は少なくありません。
そんなときの一つの選択肢として注目されるのが リバースモーゲージ です。
自宅を手放さずに住み続けながら、必要な資金を確保できるメリットがある一方で、利用するには一定の条件や注意点もあります。
この記事では、リバースモーゲージの仕組みから利用できる条件、リースバックとの違いまで、初めての方にもわかりやすく解説します。リバースモーゲージとは?まず押さえておきたいポイント

リバースモーゲージとは、自宅を担保にして金融機関からお金を借りる制度です。契約者が亡くなった後に自宅を売却し、借りた金額を清算します。一般的な住宅ローンは“若いうちに借りて働いて返済する”流れですが、リバースモーゲージはこれと逆で、高齢期に借りて亡くなった後に返済するという考え方。
リバースモーゲージの種類
【年金型】
毎月決まった額を受け取り、日々の暮らしに充てるタイプ。老後の生活費を安定させたい人に向いています。
【一括借入型 】
必要なタイミングでまとまった資金を受け取るタイプ。リフォームや医療費など、大きな出費がある人が利用するケースが多いです。
リバースモーゲージを利用するための主な申し込み条件

● 年齢(目安は50歳以上または60歳以上)
多くの商品は、50歳以上または60歳以上が対象です。 上限を 80歳前後 に設定しているケースもあります。 夫婦で申し込む場合は、配偶者にも年齢条件があることが多いため確認が必要です。
● 同居家族の条件
リバースモーゲージは、契約者が亡くなったあとは自宅を売却する仕組みのため、「誰と住んでいるか」が利用できるかどうかに大きく影響します。
・利用しやすい世帯 ・・・本人または、夫婦だけで暮らしている場合
・利用しにくい世帯 ・・・子どもや親族と同居している場合(家族全員の住まいとして使われている家だと、亡くなった後に売却しづらいため。)
・ 例外として認められるケース ・・・契約者の“親”と同居している場合は、認められる金融機関がある● 毎月の利息を支払える収入があること
元金の返済は亡くなった後ですが、利息は毎月支払う商品が一般的です。そのため、年金を含めた最低限の収入が必要になります。
年金のみで利用できることも多い
収入が少ない場合は、自治体の「不動産担保型生活資金」が候補に入る
● 推定相続人の同意
リバースモーゲージでは、契約者が亡くなった後に自宅を売却して借入金を清算します。そのため、「配偶者」や「子ども」など推定相続人の同意が必須となります。家を残したいという家族の希望がある場合は、リースバックなど別の選択肢の検討が必要です。
担保となる不動産にも条件がある

● 土地と建物の両方を所有していること(戸建てが中心)
リバースモーゲージでは、担保となる不動産の評価額が重要になります。多くの金融機関は “土地の価値” を中心に評価するため、土地と建物を両方所有している一戸建てが対象になりやすい傾向があります。
対象になりやすい:土地+建物の一戸建て
対象外になりやすい:建物だけ所有しているケース・借地
マンションも対象になる商品はありますが、金融機関ごとに基準が異なり、評価額や築年数などの条件が厳しく設定されている場合があります。
● 不動産の評価額が一定以上あること
融資限度額は「担保評価額」によって決まります。以下のような物件は有利です。
市街地など価値が安定しているエリア
売却需要が高い地域
再販しやすい立地や環境
● マンションが対象になる場合もある
リバースモーゲージは戸建てが中心ですが、条件が整えばマンションも対象になります。
マンションで重視されるポイント
立地の資産価値が維持されていること
(駅近・治安が良い・都心アクセスが良い など)築年数が比較的浅いこと
(築15〜20年以内を目安にする金融機関が多い)専有面積が一定以上あること
狭い住戸は担保評価が下がりやすく、対象外になる可能性があります。
リバースモーゲージのメリット・デメリット
【メリット】
住み慣れた家にそのまま住める
毎月の負担が小さい
必要なタイミングで資金を受け取れる
【デメリット】
不動産価格の下落で追加の担保が必要になる場合がある
想定より長生きすると借入枠が不足する可能性
金利上昇の影響を受けやすい
相続で家を残したい場合には不向き
リバースモーゲージとリースバックの違いを比較

リバースモーゲージ:自宅を担保に“借りる”制度
リースバック:自宅を“売って”住み続ける制度
まとめ|メリットだけでなく、条件やリスクを理解して検討を
リバースモーゲージは、「住み続けながら資金を確保できる」という大きな魅力がありますが、その一方で、担保価値や金利変動などのリスクも伴います。リースバックや売却と比較しながら、家族とも話し合い、将来の資金計画に合う方法を選ぶことが大切です。
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