空き家の注意点と対策

2025/03/25 19:00 - By 原田 正彦

放置になる前に知っておきたい重要事項

皆さん こんばんは!売れない家買取センター、不動産資産相談士の原田です。

近年、空き家問題は深刻化しています。総務省のデータによると、姫路市の「賃貸・売却用および二次的住宅(別荘など)を除く空き家」が2023年時点で385万戸と、2018年時点での349万戸から37万戸増加。今後も増え続けることが予想されています。空き家を放置しておくと、管理費用や税金がかかるだけでなく、老朽化が進んだり、近隣住民への迷惑を引き起こすこともあります。

本記事では、空き家に関する「対策」「相続」「税金」「売却」「注意点」など、あらゆる問題についてお話します。空き家に関する疑問を解消して、最適な対応を見つけましょう!

空き家の対策方法

空き家の放置によるデメリット

空き家を放置しておくと、予期しないリスクが発生することがあります。治安の悪化や近隣住民とのトラブル、さらには資産価値の低下など、さまざまな問題が生じる可能性があります。

特に、空き家の管理を怠ると、建物が劣化し再利用が難しくなり、売却や賃貸を考えても困難な状況に陥ることもあります。こうした事態を避けるためには、早期の空き家対策が不可欠です。

空き家対策の方法

空き家の対策方法はいくつかあります。放置しておくと問題が多くなるため、早期に対策をとることが大切です。
以下に、代表的な空き家対策方法をいくつか紹介いたします。

効果的な対策方法

  • 定期的な管理と清掃
    (外観、内部をともに、定期的に手入れをする。)
  • リノベーションやリフォーム
    (事務所や店舗に転用し、資産価値を高める。)

  • 売却する、または賃貸にする
    (相続が困難な場合、手間を減らせる。賃貸物件として活用できる。)

  • 空き家管理サービスを利用する
    (専門業者が空き家を定期的に管理し、必要な手続きを代行してくれる。)
  • 特定空き家に指定されないように気を付ける
    (適切な管理と維持を行う)
  • 相続対策  
    (相続前に空き家の活用方法を検討しておく。)

  • 自治体との連携
    (自治体によって、空き家対策のための補助金や支援策を提供している場合がある。

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空き家の固定資産税の基本

固定資産税は、土地や建物を所有している人に課される税金で、毎年1月1日時点の所有者に納税義務が課せられます。
ただし、住宅用地には軽減措置が適用されるため、建物が建っている土地は税額が低くなります。

住宅用地の特例

小規模住宅用地(200㎡以下):課税標準が 1/6 に軽減
一般住宅用地(200㎡超の部分):課税標準が1/3 に軽減

この特例のおかげで、通常の更地よりも固定資産税が大幅に安くなります。

空き家の相続に関する注意点

空き家の相続に関しては、デリケートな問題も多くあり、いくつか注意すべきポイントがあります。

相続した空き家がその後の負担や問題に繋がることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。以下に、空き家の相続について考えておくべきことを少し紹介します。

空き家の相続問題

相続時に空き家になった場合、どのように相続を進めるべきか考えておく。
相続人が複数いる場合はどうするのか、相続放棄の方法についても調べておく。

空き家を相続した場合の対策

相続後、空き家を管理する方法を知っておく、売却を選択する。
「空き家バンク」などの活用。

まとめ
  • 空き家対策を考える(定期的な管理、リノベや売却など)
  • 空き家でも固定資産税はかかる(住宅用地特例で軽減される)
  • 空き家相続問題は早めに知識をつけておく
空き家問題は放置するとさまざまな問題を引き起こしますが、しっかりと対策をとることでリスクを回避できます。
空き家になってからでは戸惑うことも多いと思うので、事前に課題点を考えておくなどの対応が必要になってきます。相続や税金、売却に関する知識を深め、最適な方法で空き家と向き合っていくことが大切です。これから空き家に関して取り組む方々にとって、少しでも参考になる情報を提供できたら嬉しいです。  

原田 正彦