【え、勝手に住まれてる!?】実際にあった空き家の不法占拠事件簿

2025/06/19 15:00 - By 売れない家買取センター管理人

「知らない人が、うちの空き家に住んでる気配がする…」「うちの土地に、知らない車がずっと停まってる…」

こんなふうに感じたことはありませんか?

もしかしたらそれ、「不法占拠(ふほうせんきょ)」されてるかもしれません!

“自分の空き家に他人が無断で住みついていた” というトラブルは、決して映画やドラマの中だけの話でなく、実際に起きています。

2025年6月、東京・高田馬場の駅前で、昭和の雰囲気を残す“レトロ街”で営業していた店舗が、

不法に使用されていたとされ、撤去の対象になったというニュースが注目を集めました。

これは、戦後の混乱期に無許可で建てられた店舗が、正式な契約がないまま営業を続けていたため、

所有者側が不法占拠と判断し、解体に至ったものです。


このように、戦後の混乱期に生じた土地の不明確な利用不法占拠の問題は、現在も各地で根深く残っており、

一見「使われていない空き家や店舗」であっても、知らぬ間に不法に使われ、大ごとになるケースが実際に起きているのです。


この記事では、不法占拠とは何か、その背景にある原因、そして防ぐための対策や対処法について、不動産会社の視点からわかりやすく解説していきます。

不法占拠【ふほうせんきょ】:用語の意味

「不法占拠(ふほうせんきょ)」とは、他人の土地や建物に無断で入り込み、勝手に使用する行為のことです。

所有者の許可なく住んだり、物を置いたり、駐車したりする行為は、すべて不法占拠にあたります。

「一時的」「ちょっとだけ」など本人に悪気がなくても、所有者の許可がない時点で違法な行為です。

なぜ不法占拠が起きるのか?

不法占拠が発生する原因には、以下のような背景があります。

  • 空き家・空き地を長期間放置している

  • 境界線や管理者が不明確

  • 「使ってもいい」と思い込む人がいる

  • 鍵がかかっていない・破損したまま放置

  • 売却や相続の手続きが進んでいない


こうした空き家の問題があると、「誰のものでもなさそう」と勘違いされ、不法に使用されてしまう原因になります。

実際にあった!驚きの不法占拠事例

空き家に知らぬ間に“家族”が住んでいた!?    

ある場所で、相続した空き家の管理を数年放置していた50代男性。
男性が久々に様子を見に行くと、家の中から人の気配が…。
恐る恐る確認すると、知らない中年夫婦と子どもが普通に暮らしていたのです。

家の中には新しい家電や家具、敷かれた布団…。
その家族は「もう何年も空き家だったので、誰のものでもないと思った」と主張。
しかも、電気や水道も無断で引き直して使用していました。

最終的には弁護士を通じて明け渡し訴訟を起こし、判決後に強制執行で退去してもらうことに。

解決までに約8か月かかりました。

不法占拠に気づいたらどうする?実際の対応ステップ

1.まずは事実確認  

警察や弁護士に相談する前に、まずはご自身で事実確認をしっかりしましょう!

  • 本当に他人か?

  • 一時的に利用している親族などではないか?

  • 勘違いではないか?

穏便なケースもあるため、まずは冷静に状況を把握しましょう。

2. 話し合い → 拒否されたら弁護士へ  

もし不法占拠であると確認できたら、まずは退去交渉をします。
本人と直接話すか、もしそれが難しければ、手紙や内容証明などで「明け渡し」を求めます。

しかし、ほとんどのケースでは話し合いで解決しません
その場合は、弁護士に依頼し、民事訴訟(明け渡し請求)を行う流れがスムーズです。

明け渡し(あけわたし)とは、「不動産や土地を占有している人に対して、その場所を出て行ってもらい、元の所有者に返すこと」を意味します。

3. 裁判 → 判決 → 強制執行でようやく退去  

交渉で解決できなかった場合は、訴訟を起こし、裁判所に「明け渡し命令(退去命令)」を出してもらう必要があります。
しかし、それでも占拠者が居座り続ける場合は、強制執行(=裁判所の権限で強制的に退去させる手続き)を申し立てます。

この一連の流れには、数か月〜1年近くかかることも珍しくありません。
その間、物件を自由に使えなかったり、費用負担や精神的な負担も大きくなるため、早めの対応が重要です。

不法占拠は違法行為!どんな罪に問われる?

不法占拠は民事と刑事、両方の問題に関係します。

刑事罰が問われる可能性(警察が関与)

・住居侵入罪(刑法130条)
  → 勝手に人の家に入り込んだ場合に該当。
   → 3年以下の懲役または10万円以下の罰金

・不退去罪(刑法130条)
  → 一度入った建物や土地から、出て行ってと言われても居座り続けた場合。
   → 住居侵入と同様の刑罰

※ただし、警察は「明確な犯罪の証拠」がないとすぐには動けないこともあり、「これは民事の問題ですね」と対応されることも。

まとめ:空き家は「狙われる」。不法占拠は他人事ではない!

不法占拠は、どんな地域でも、どんな家でも起こりうる問題です。
長期間放置された空き家や空き地は、
まさに“入り込みやすい隙”を与えてしまっています。

「どうせ誰も住まないし…」「売れないからとりあえず放置で…」

そう思っているうちに、不法占拠が始まり、
解決に半年〜1年、そして数十万円の費用がかかることも…。

「自分の空き家は大丈夫」と思わず、
今すぐ現状を見直してみることをおすすめします。

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