契約後の決済や入金について

2025/03/15 19:00 - By 幸長 信宏

不動産売買の決済・引き渡し・入金をスムーズに
契約後の流れと注意点

「売れない家買取センター」の宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の幸長です。

不動産の売買契約が無事に終わって、ひと安心…と思っていませんか?

実は、契約後も 決済・引き渡し・入金 など、重要な手続きが続きます。特に、手続きの流れをしっかり理解しておかないと、入金の遅れや引き渡しトラブル など、思わぬ問題が発生することも。

この記事では、契約後に売主・買主がやるべきこと を解説し、スムーズな取引を進めるためのポイントをお伝えします!「決済って何を準備するの?」「引き渡し時の注意点は?」といった疑問もお答えしておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

売買契約後の流れ

売買契約後も重要な手続きが続く

契約が終われば一安心と思うかもしれませんが、ここからが本番です。決済や引き渡し、支払いなどの重要な手続きが続きます。この段階でのトラブルは、後々大きな問題になりかねません。したがって、事前にしっかりと準備を整え、スムーズに進められるようにすることが非常に大切です。

決済をスムーズに行うためのポイント

決済日には 売主・買主・金融機関・司法書士 が関わるため、事前の準備が重要です。決済日は慎重に決めましょう。銀行の営業時間や住宅ローンの実行タイミングを考慮し、無理のないスケジュールを組むことが大切です。特に、金融機関が対応できない 土日や祝日を避ける ことをおすすめします。

司法書士との事前確認

早めに司法書士と打ち合わせを行い、 書類の不備がないかを確認 しておきましょう。また、決済当日は司法書士が所有権移転登記の申請を行うため、 資金の流れや手続きの流れ を把握しておくことが重要です。

必要書類の準備

売主が準備する書類

  • 登記識別情報(権利証)

  • 印鑑証明書(発行から3ヶ月以内のもの)

  • 固定資産税納付書(未納がないことを確認)

  • 住民票(住所変更がある場合)

  • 銀行口座情報(振込先)

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)

買主が準備する書類

  • 住宅ローンの契約書

  • 住民票

  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)

  • 銀行口座情報(融資実行・支払い用)

  • 印鑑証明書(必要な場合)

引き渡しをスムーズに行うために

引き渡しの際には、売主・買主の間でトラブルが発生しやすいポイントがいくつかあります。以下の点を意識して、スムーズに行いましょう。

残置物や設備の確認を行う

売主は、契約時の条件通りに確認を行いましょう。不要な家具・家電を撤去したり、エアコン・給湯器などの設備が正常に動作するかなどの契約時に約束した条件がある場合は確認を必ずしておきましょう。買主にとっても、設備の不具合は後々のトラブルに繋がるため、事前のチェックが重要です。

マンションの場合は管理会社へ連絡

管理組合への所有者変更の手続きを忘れずに行いましょう。駐車場や駐輪場の契約変更も必要になることがあるので、その点もよく確認しておきましょう。

事前に最終確認を行う

引き渡しの当日になって、「鍵が足りない」「水回りが使えない」といったトラブルを防ぐため、買主との立ち会い時に水回りや電気の動作確認を行うと安心です。その後、最終確認もしっかり行いましょう。

入金をスムーズに行うために

不動産取引では、多額の金銭が動くため、入金のトラブルを防ぐための注意が必要となります。以下の点を意識しながら、スムーズに入金を進めましょう。

入金確認が取れるまで鍵を渡さない

売主は、買主の残代金の入金が確認できるまで鍵を渡さないことが鉄則です。司法書士や仲介業者を通じて、正式に「入金確認が取れました」となった後に、引き渡しを行いましょう。

住宅ローンの手続きを早めに完了する

買主が住宅ローンを利用する場合、金融機関によっては実行までに数日かかることがあります。土日や祝日を挟むと振込が遅れるケースもあります。決済日に間に合うよう、スケジュールをしっかり確認し手続きを行いましょう。

振込先の口座情報を正確に確認する

振込(支払)ミスを防ぐため、買主は売主の口座情報(名義・口座番号・金額)を何度もチェックし、金融機関を通じて決済する場合は、司法書士や仲介業者と連携しながら進めていきましょう。

まとめ
  • 決済は金融機関や司法書士と調整をしっかり行う!
  • 引き渡し前に設備や残置物のチェックを忘れずに!
  • 入金確認が取れてから鍵を渡すのが鉄則!
不動産売買契約が完了した後も、決済・引き渡し・入金といった重要な手続きが続き、売主・買主・金融機関・司法書士の多くの人が関わるため、事前準備や確認をしっかり行うことによりトラブルなくスムーズに進めることができます。確認事項が多いケースもありますが、書類の見直しや、わからないことは事前に調べておくなどして、尚且つ関係者と円滑に連携を取ることが大切になるということです。取引を円滑に進めるために、説明したポイントを押さえて、安心して不動産売買を進めましょう!

売れない家買取センターは、不動産のことを熟知した専門家と直接電話相談も可能!
不動産の売却で不安に思うことがあれば、ぜひお気軽にお電話ください!

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幸長 信宏