【連載・売れない不動産が売れるまで】第1回 ゴミ屋敷×相続放棄×ローン残債 —— それでも家は売れるのか?

2025/06/06 16:06 - By 黒山 舞子

「売れない家買取センター」、宅建士の黒山です。

今回ご紹介するのは、「ローンが残ったまま」「ゴミ屋敷状態」という、かなりハードな状態の物件を買取させていただいた事例です。
実際にあった話をご紹介しながら、同じような状況でお困りの方のヒントになればと思い、ブログにまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

家主の死とゴミ屋敷の発覚 ── 

始まった不動産の苦悩

売れない家買取センターのスタッフに最初に連絡があったのは、不動産関係者からでした。

「ちょっと困った物件があってね…」という言葉のあと、語られたのは一軒の戸建て住宅にまつわる話でした。
その物件の家主は、既に亡くなっている80代の男性。生前は、姫路市内で静かに一人暮らしをしていたそうです。

ですが ──

「家の中はゴミでいっぱいで…足の踏み場もないみたいなんだ…」

そう、その物件は“ゴミ屋敷”だったのです。

住宅ローンは生前から滞っており、銀行からの「差し押さえ通知」が届いていたそうです。

実際に現地へ行ってみることにした売れない家買取センターのスタッフ。
家の外観は一見すると普通の戸建住宅。
しかし玄関の扉の向こうには、長年の孤独と無数の生活ゴミが積み上げられた、壮絶な現実が待っていました。

※写真はイメージです。

息子たちの決断 ——

「相続放棄」という選択

亡くなった80代の男性には、2人の息子さんがいました。

ですが、父親(80代の男性)の訃報を受け取ったとき、2人の息子さんはひどく戸惑ったとのこと…

「残されたのは、あのゴミ屋敷とローンの残債…」「正直、自分たちじゃ手に負えないし、もう関わりたくない…」

悩みに悩んだ末、息子さんたちは“相続放棄”という選択を選ばれました。

それは決して冷たい判断ではなく、あまりにも現実的な理由に基づいたものでした。

  • 数百万円残った住宅ローン

  • 足の踏み場もないほどの室内の散らかりよう

  • 活用するあてもない空き家


「ごめん…父さん」
そんな言葉が、息子さんたちの心の中でつぶやかれたかもしれないと思うと、少し切ない気持ちになりました…

その家を買い取ったのは ——

「売れない家買取センター」

銀行側も「差し押さえて終わり」とはいかず、買い手を探していたのです。


初めて現地を訪れたスタッフの第一声は、
「これは…なかなか手強いですね」という言葉でした。

玄関を開けると、すぐに目に飛び込んできたのは天井近くまで積み上がったゴミの山

腐敗した食品トレー、古びた新聞、衣類、生活用品…
それらが折り重なり、まるで時が止まったかのようでした。

ですが、私たちはその中に希望を見出しました。

  • 家の構造自体はまだしっかりしている

  • 立地も決して悪くはない

私たち「売れない家買取センター」は、最終的にこの物件を買い取る決断をしました。

※写真はイメージです。

想像以上の“大仕事” ── 

清掃・分別の果てに見えたもの

ゴミ屋敷の片付けは、一筋縄ではいきませんでした。

生活ごみ、不用品、そして仕分け作業に追われる日々。

信頼できる専門業者とタッグを組み、何日もかけて片付けをしました。
もちろん、清掃や処分の費用はすべて当社が負担させていただきました。

この段階でようやく、「家」としての輪郭が浮かび上がってきた。

※写真はイメージです。

その先の未来 ── 

この家は、まだ終わっていない

買い取ったこの物件を、どう活用するかは現在検討中です。

築20年あまりの戸建で、構造はまだ健全な状態。

リフォームして新たに売るか、
いっそ建て替えて新しい住宅用地として生まれ変わらせるか──

今はまだ未定ですが、一つだけ確かなことがあります。
「どんなに困難な家でも、解決の道はある」ということです。

家族にも、銀行にも、地域にも見放されかけていたこの物件は、今、新たな可能性を手に入れようとしています。

※写真はイメージです。

まとめ

「この家はもう無理だ」
と思っている方へ。

どうか、一人で悩まずに私たちにご相談ください。
“売れない家”なんて、本当はひとつもありません。

まずはお気軽にご相談ください。

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黒山 舞子