不動産売買の交渉とは

2025/03/11 19:00 - By 黒山 舞子

売主・買主のための不動産交渉術

「売れない家買取センター」の宅地建物取引士、黒山です。

不動産の取引では、売主と買主がそれぞれの立場で不動産会社と交渉を進めていきます。どちらも納得できる取引を目指していますから、お互いにとって良い条件を引き出すことが大切です。今回は、売主・買主が不動産会社と交渉するときに使えるポイントをご紹介します。

不動産売買の交渉とは

売主も買主も良好な関係性で

不動産売買の交渉とは、売主と買主が価格や契約の条件を調整しながら、お互いに納得できる形で取引を進めていくことです。売主は「このくらいで売りたい」と希望を伝え、買主は予算や条件を踏まえて交渉を行います。話し合うのは価格だけではなく、契約内容や引渡しのタイミング、支払い方法なども含まれます。不動産会社は、こうした交渉がスムーズに進むようサポートし、双方にとって最適な取引を目指します。

プロが実践する交渉のコツ!効果的なコミュニケーションのポイント

落ち着いて話すことが大切

感情的になると交渉がうまくいかなくなることも。冷静に自分の希望を伝えることで、スムーズに話が進みます。

相手の話をしっかり聞く

交渉は一方的に話すだけではなく、相手の意見をよく聞くことも大切です。質問をしたり、相手の言葉を繰り返したりしながら、しっかり理解しましょう。

伝え方はシンプルに

まわりくどい言い方や曖昧な表現は、誤解を生む原因に。伝えたいことはできるだけ簡潔に、わかりやすく話すのがポイントです。

お互いにとってプラスになる提案を

自分の希望を伝えるだけでなく、相手にもメリットがある提案をすることが大切です。「こうすればお互いにいいですね!」という視点を持つと、交渉がスムーズになります。

沈黙も味方につける

交渉中に沈黙が続くと焦ってしまうかもしれませんが、相手が考える時間を作るのも大事なポイント。落ち着いて待つことで、より良い結果につながることもありますよ。

売主が不動産会社と交渉するときのポイント

不動産を売却するとき、不動産会社はとても重要な役割を担います。売主としては、価格や契約条件など、いくつかのポイントで交渉をスムーズに進めることができます。

売却価格を相談する

物件の売却価格は、売主にとって特に気になるポイント。不動産会社は市場相場をもとに価格を提案しますが、自分の希望価格があればしっかり伝えましょう。なぜその価格を希望するのか、根拠を示しながら相談すると、調整がしやすくなります。また、同じエリアの競合物件と比較しながら、できるだけ高く売れるよう話し合うのも大切です。

販売方法や広告の出し方を確認する

スムーズに売却を進めるには、どんな方法で物件をアピールするかが重要です。不動産会社に対して、どんな広告を出すのか、どの媒体に掲載するのか、予算はどのくらいかを確認しておきましょう。オープンハウスの実施や、目を引く広告を出してもらうよう相談することもできます。

契約内容をしっかりチェックする

契約条件も大事な交渉ポイント。手付金の金額や引渡しのタイミング、支払い方法など、不安があれば事前に相談しましょう。契約書の内容をしっかり確認し、納得できない点があれば修正を依頼することも可能です。

上手くいく交渉術のまとめ
  • 冷静で落ち着いた態度 :感情的にならず、冷静さを保つ。
  • 相手の話をよく聞く :相手の意見や立場を理解する。
  • 明確で簡潔な表現 :不明瞭な表現を避け、簡潔に伝える。
  • 積極的に提案する :双方にとって有益な提案をする。
  • 沈黙を恐れない :相手に考える時間を与え、焦らず待つ。
  • 売却価格の交渉希望価格を伝え、その理由を説明して調整を求める販売
  • 戦略と広告方法 :広告方法や予算を確認し、オープンハウスや特別な宣伝方法を提案。
  • 契約内容の交渉 :手付金の金額、引渡し時期、支払方法などの調整を依頼。
売主と不動産会社との交渉ポイントは、価格設定や契約条件、販売戦略などさまざまです。特に大切なのは、自分の希望価格をしっかり伝え、その理由を説明すること。

また、広告の出し方、契約内容の確認・調整も重要なポイントです。これらの交渉をうまく進めることで、売却をスムーズに進めることができます。

ご自身の希望を明確にし、タイミングを見ながら交渉することで、納得のいく売却につなげましょう。

黒山 舞子