二世帯住宅が売れない4つの理由|売却を成功させるプロの対処法とは?

2025/06/03 13:11 - By 黒山 舞子

売れない家買取センター、宅建士の黒山です!
最近では核家族化が進み、「二世帯住宅って珍しいね」と言われる時代になりました。
一昔前までは親世帯と同居するのが当たり前の世の中でしたが、今では少数派となっています。
だからこそ、いざ売ろうとすると「なかなか売れない…」という壁にぶつかる方も多いようですね。

そこで今回は、二世帯住宅が売れにくい理由と、高く・早く売却するための具体的な対策を、不動産のプロ目線で徹底解説します。

二世帯住宅の種類と特徴

「二世帯住宅」と聞くと、多くの方が「1つの家に2つの家族が一緒に暮らしているんでしょ?」という、
なんとなくのイメージをお持ちではないでしょうか。

確かに、二世帯住宅とは、親世帯と子世帯が1つの建物で同居できるように設計された住宅のことを指します。

ただ、ひとくちに「二世帯住宅」と言っても、実はいくつかのタイプが存在します。
大きく分けると、以下の3つのスタイルに分類され、構造や設備の違いによって、売却のしやすさは大きく変わってきます。

完全分離型

  • 玄関・キッチン・浴室・トイレなど、すべてが2つずつある構造

  • プライバシーが保たれやすく、将来的に賃貸としても活用可能

一部共有型

  • 玄関や水回りなどを一部を共有し、リビングや寝室は別になっている

  • 建築コストは抑えられるが、買い側にとっては使いづらいと感じることも

完全共有型

  • 玄関やキッチン、浴室などのすべてを共有する構造で、一見すると一般住宅の間取りに近いもの

  • 二世帯向けとしては売りにくく、一般住宅として売却するにも間取りにこだわりがあるケースが多く、売却が難しい

なぜ二世帯住宅は売れにくい?4つの売却リスク

1. 買い手が少ない  

日本の住宅市場では「一般家庭向け」の間取りやデザインが好まれます。二世帯住宅のように特殊な設計は、そもそも探している人が少ないため、買い手が圧倒的に少ないのです。

2. 間取りが一般家庭向けではない  

完全分離型の場合ですが、玄関が2つあったり、キッチンや浴室も2つあることで「無駄が多い」と感じられることもあります。また、リフォームを前提にしても費用がかかる=購入のハードルが上がる原因になります。

3. リフォーム費用がかさむ  

購入希望者が「一般住宅として使いたい」と思っても、構造上リフォームが困難だったり、数百万円単位の工事費が必要になるケースもあります。

4. 固定資産税が高くなる可能性

設備が多く延床面積も広くなりがちな二世帯住宅は、一般住宅よりも固定資産税が高くなる傾向にあります。購入後のコストを気にする買い側にとっては不利な材料となります。

“ 高く・早く ” 売る・貸すための対策4選  

売りにくいと言われている二世帯住宅でも、考え方次第で ”高く・早く” 売る・貸すことは十分に可能です。その対策を以下にお伝えさせていただきます。

1. 二世帯住宅の売却実績がある不動産会社に依頼する

一般的な不動産会社では、二世帯住宅の販売経験が乏しいケースがあります。過去に二世帯住宅を売却した実績がある不動産会社なら、適切な販売戦略やターゲットへのアプローチを行ってくれることでしょう。

2. 賃貸併用住宅として販売する  

完全分離型であれば、賃貸併用住宅として提案することも可能です。賃貸併用住宅とは、自分が住む住宅の一部を賃貸用に活用できる建物のことを指します。住みながら賃貸部分で収入を得て、住宅ローンの負担を軽減することもできるので、貸すことができれば自宅としても収益物件としても使えるハイブリッド型の物件となります。

3. 「通常住宅」として活用できる方法を提示する

一部共有型や完全共有型の場合は、間取りの変更やリフォームのプランを図面で提案し、一般的な間取りに変えて快適に暮らせることをお伝えすると良いでしょう。買い手が購入後のイメージを持ちやすくなり、現実的に検討できます。

4. 空き家なら買取業者を検討

「早く売って現金化したい」「管理が大変」という場合は、空き家買取専門業者を活用するのも1つの手。価格は相場より下がるものの、スピード重視の方には最適方法です。

二世帯住宅を放置することで起こる“特有のリスク”  

二世帯住宅は、独特な間取りや使い方ができる魅力がある反面、一度「売りづらい空き家」になってしまうと、
一般住宅よりも深刻な売却困難リスクに陥りやすいです。

「そのうち考えよう…」では手遅れになる前に、 “売れるうちに動く”ことが、将来的な損失を防ぐ最大の対策です。

まとめ:正しい方法なら売却可能!二世帯住宅は“売れにくい”だけ!

このようなことを言ってしまえば弱気に聞こえるかもしれませんが、二世帯住宅の売却は簡単ではありません。

しかし、「売れにくい=売れない」ではありません

確かに二世帯住宅は、売れにくい側面がありますが、「売り方が合っていないだけ」ということが多いです。間取りや設備の特徴を理解し、購入希望者のニーズに合わせた提案やリフォームを行えば、必ず適切な買い手が見つかります。

面倒になって放置してしまうと、建物の劣化や税金の問題など、将来的に大きなリスクを抱えてしまうこともあります。だからこそ、早めに専門家に相談し、売却のポイントを押さえて対策をとることが大切です。

あなたの大切な二世帯住宅が、納得のいく価格でスムーズに売れるよう、私たち「売れない家買取センター」も査定やご相談など受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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黒山 舞子