空き家バンクとは

2025/04/09 19:00 - By 原田 正彦

空き家を売却・活用してみる

皆さん こんばんは!売れない家買取センター、不動産資産相談士の原田です。
近年、空き家が増えてきており、売却する、またはどう活用するか悩んでいませんか?「空き家を売りたい」「賃貸したい」「管理が面倒になった」など、空き家の扱いに困っている方も沢山いらっしゃるかと思います。
そんな方に活用できるサービスの1つが、「空き家バンク」というサービスです。
この記事では、空き家バンクとはなにか、どんなメリットがあるのか、そして活用する際の注意点を分かりやすく解説いたします。
空き家を有効活用するための第一歩として、ぜひ参考にしてみてください!

空き家バンクとは

どんな仕組み?

空き家バンクとは、自治体が主体となって運営する、空き家のマッチングサービスです。空き家を有効活用するために設置されており、所有している空き家を売りたい人や貸したい人が登録でき、それを買いたい人や借りたい人を繋ぐ役割を果たします。

「空き家を持っているけど、どうしたらいいかわからない…」という方にとって、空き家バンクは
費用をかけずに活用できる有力な選択肢です。


空き家バンクは原則として、空き家を所有している人が登録できます。条件や手続きは自治体によって異なることがありますので、所有している空き家の自治体に確認してみましょう。
一般的に空き家バンクの登録は、以下のような条件が設けられます。

所有者であること:空き家の所有者、または所有権が移転された人物に限る。
住宅としての利用が可能であること:物件が生活可能な状態であるか、あるいはリフォームが可能な状態である。
自治体の規定に従うこと:自治体ごとに、登録するための書類や手続き、申請方法が決められています。例えば、空き家が特定空き家に認定されている場合、登録できないことがあります。

空き家バンクは、地域の活性化や移住促進を目的としているため、自治体が推奨する場合、さまざまなサポートや補助金が提供されることもあります。登録方法や詳細については、地元の自治体のホームページや窓口で確認するのがいいですね。

空き家バンクに登録する手順

各自体の空き家バンクに登録できるのは、その自治体内にある居住していない住宅とその敷地です。店舗併用住宅も登録対象ですが、賃貸や分譲を目的とした共同住宅などは基本的に登録できません。また、未登記の建物も登録できません

手順1:申請準備

空き家や空き地がある自治体の窓口に行き、登録の申請を行います。

手順2:自治体の審査

自治体側で申請書類をチェックし、問題がなければ物件が登録されます。

手順3:物件の公開

登録後、自治体の窓口やホームページで空き家の情報を公開できるようになります。

手順4:希望者が訪れる

物件の賃貸や購入を希望する人々が、登録された物件を見に来るようになります。

手順5:契約の調整

不動産業者と相談し、物件の確認や契約手続きを進めます。

空き家バンクを利用する際の注意点

・申請書に記載された誓約や同意事項は、事前にしっかりと確認しておきましょう。
・審査によっては、登録が認められない場合があります。
・物件が売買や賃貸契約に至った場合、仲介手数料が必要となります。

空き家バンクを利用するメリット

売却・賃貸のチャンスが広がる

通常の不動産市場では売れにくい 地方の空き家 も、空き家バンクを通じて 移住希望者や地域活性化を目的とする人 に売れる可能性があります。

無料で掲載できる

多くの自治体では 登録料・掲載料が無料 です。通常の不動産売買よりも コストを抑えて売却・賃貸できる のが魅力です。

補助金・支援制度が使える

自治体によっては、
 ・リフォーム費用の補助金
 ・空き家解体費の補助
 ・移住者向けの支援金 など、
 売却前・売却後に活用できる支援制度 があります。

地域活性化に貢献できる

空き家をそのまま放置すると、 倒壊や景観悪化、治安の悪化 につながるリスクがあります。空き家バンクを利用して 有効活用すれば、地域の活性化にもつながる のです。

空き家バンクを利用する際の注意点

売却価格は市場価格より低くなることが多い

空き家バンクの利用者は 安価な物件を探している人が多いため、市場価格よりも安くなることが一般的 です。そのため、できるだけ良い条件で売却したい場合は リフォームや清掃をして価値を上げる ことも検討しましょう。

すぐに売れるとは限らない

空き家バンクは 一般的な不動産売買サイトほど利用者が多くない ため、 売却・賃貸まで時間がかかる可能性があります。比較的早めに売りたい場合は、
・不動産買取業者に相談
・一般の不動産サイトに掲載 
することも視野に入れましょう。

取引のサポート体制が自治体ごとに異なる

自治体によっては 不動産会社の仲介がなく、個人間取引になることも。その場合、契約の手続きが難しくなる可能性があるため、不動産会社や専門家に相談するのが安心です。

まとめ
  • 登録には自治体の審査が必要
  • 売却価格は市場価格より安くなることが多い
  • 売却や賃貸には時間がかかる可能性がある
  • 地域活性化に貢献できる
  • 補助金や支援制度が利用できる場合がある
空き家バンクは、空き家や空き地を有効活用するための素晴らしいサービスです。自治体が運営しており、空き家を売りたい方や貸したい方にとって、コストを抑えつつ新たな可能性を広げるチャンスを提供してくれます。地域活性化にも貢献できるため、社会的にも意義のある取り組みです。ただし、売却価格が市場価格より低くなったり、すぐに売れるとは限らないこともありますので、利用前にしっかりと確認し、計画的に進めることが重要です。

空き家の管理や売却に悩んでいる方は、ぜひ空き家バンクを活用して、次のステップへと進んでみてください。少しの手間で、大きなメリットを手に入れることができるかもしれません。気になる方は、まず地元の自治体に問い合わせてみましょう。あなたの空き家も新しい価値を生むかもしれませんよ!

空き家の注意点と対策

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原田 正彦