住まなくなった家は、人が出入りしなくなった瞬間から劣化が始まります。
特に空き家は、換気不足や水回りの不具合が原因で、気づかないうちに管理不良の状態になっているケースが少なくありません。
空き家管理をしないと起こりやすい問題

空き家を管理せずに放置すると、次のような変化が起こりやすくなります。
室内に湿気がこもり、カビや木部の腐食が進む
排水トラップが乾き、下水臭が発生する
害虫・小動物が入り込みやすくなる
外観が荒れ、防犯面や近隣環境への影響が出る
空き家管理の基本は「換気」
● 空き家はなぜ換気が必要なの?
人が住んでいる家では、生活の中で自然に空気が動きます。一方、空き家は空気がほぼ動かず、湿気が滞留しやすい状態になります。その結果、カビの発生や建材の劣化、室内のにおい残りといった問題につながります。
● 空き家の換気はどれくらいの時間が必要 ?
空き家の換気時間に厳密な正解はありませんが、目安は次の通りです。
月1〜2回
1回あたり30分〜1時間
窓や玄関を複数開け、空気の通り道をつくる
● 空き家の24時間換気はつけたままでいい?
空き家で24時間換気を使うかどうかは、状況によって判断が分かれます。
電気契約を継続している
換気設備が正常に動作している
上記の条件がそろっていれば、24時間換気を稼働させておく方が安心です。ただし、電気を止めている場合や、設備が古い場合は、定期的な窓開け換気で代替する方が現実的なケースもあります。
室内で最低限やっておきたい|空き家管理チェック
空き家管理は「きれいに保つ」ことも大切ですが、それよりも大切なのは、劣化の兆候を見逃さないことです。
● 室内チェックのポイント
全室の窓を開けて換気しているか
押入れ・収納内部に湿気やカビが出ていないか
壁・天井にシミや変色がないか
室内に異臭がこもっていないか
空き家の水回り管理は「使わなくても必要」
● 通水は空き家管理の必須
空き家では、水を使わないこと自体がトラブルの原因になります。
キッチン
洗面所
浴室
トイレ
● 空き家で水回りを放置すると起こりやすいこと
排水トラップの封水切れによる下水臭
配管内部の劣化・詰まり
売却前に想定外の修繕費が発生
外回り・外観の管理も空き家管理の重要ポイント
空き家は、外からどう見えるかも非常に重要です。
● 外回り・外観のチェックのポイント
郵便物が溜まっていないか
雑草や庭木が伸び放題になっていないか
雨樋や屋根に明らかな破損がないか
空き家管理が負担になってきたら
空き家の管理は、時間・距離・体力の問題で続けられなくなることもあります。
「定期的に通えない」「管理が後回しになっている」「劣化が進んでいないか不安」… そんな場合は、管理を続けるか、方向性を整理するかを一度考えるタイミングかもしれません。管理状態が悪化してからでは、選択肢は確実に減ってしまいます。
空き家管理は「将来の判断を守るため」
空き家管理は、将来、どうするかを選べる状態を保つためのものです。
換気・水回り・外回り。この最低限の管理ができているかどうかで、家の状態は大きく変わります。「まだ何も決めていない」からこそ、今のうちに空き家の管理状況を一度見直しておくことが大切です。
※空き家の管理方法や適切な対応は、建物の状態・築年数・立地条件によって異なります。判断に迷う場合は、専門家に相談することをおすすめします。