“駅近”って何分まで?徒歩1分=80mは意外と遠い?不動産広告の見方と注意点

2025/09/18 18:00 - By 売れない家買取センター管理人

不動産広告で「駅徒歩5分」と書かれていたのに、実際に歩いてみると「思ったより遠い…」と感じたことはありませんか?
実は、徒歩表示には「1分=80m」というルールがあり、信号待ちや坂道は考慮されていません。


この記事では、「駅近は何分までを指すのか」「徒歩表示と実際の体感との違い」、そして駅から遠い物件のメリットや売却への影響まで詳しく解説していきます。

徒歩1分=80mは国のルールで決まっている  

不動産広告でよく目にする「駅から徒歩○分」!
これは、なんとなくてきとうに決めているわけではありません!国土交通省のガイドラインで「徒歩1分=80m」と定められたルールに基づいて「徒歩1分=80m」で計算されています。

  • 駅から160m → 徒歩2分

  • 駅から400m → 徒歩5分

  • 駅から800m → 徒歩10分


という形で距離を時間に換算します。
ただし、信号待ちや横断歩道、坂道、混雑は計算に含まれないため、実際に歩くと時間がかかるケースが多いのです。

「駅近」とは何分までを指すのか?  

法律で明確な基準はありませんが、一般的な感覚では次のように捉えられています。

  • 徒歩5分以内:ほとんどの人が「駅近」と感じる

  • 徒歩10分以内:利便性は高いが、やや遠さを感じる人もいる

  • 徒歩15分以内:歩けなくはないが「駅近」とは言えない


大手不動産ポータルでも「駅徒歩5分以内」「駅徒歩10分以内」といった検索条件がよく使われるため、5分が一つの目安になっているといえるでしょう。

徒歩表示と体感のギャップ  

「徒歩1分=80m」と聞くと短いように思えますが、実際には次のような距離感です。

  • 徒歩1分=80m → 小学校の校庭の横幅くらい

  • 徒歩5分=約400m → コンビニ3〜4軒分先

  • 徒歩10分=約800m → 駅からスーパーまでの距離感


しかし、坂道や信号、荷物の有無などによっては、徒歩表示よりも長く感じることがあります。
そのため「徒歩5分」とあっても、実際には7〜8分かかるケースもあるのです。

駅から遠い物件のメリット・デメリット

メリット  

  • 家賃・購入価格が抑えられる
     同じエリアでも駅から徒歩15分以上離れると、相場が1〜2割安くなることもあります。

  • 静かな住環境を得やすい
     電車の騒音や人通りが少なく、子育て世帯や落ち着いた暮らしを求める方には魅力的。

  • 土地や駐車場が広いケースが多い
     駅近では難しい「庭付き」「駐車2台以上」などの条件も叶いやすいです。


デメリット

  • 通勤・通学に時間がかかる
     徒歩15分は往復30分。毎日続くと大きな負担になります。

  • 天候や荷物で不便さが増す
     雨の日や買い物帰りは距離が一層長く感じられます。

  • 将来的な売却で苦戦することも
     駅近需要が高いため、駅から遠い物件は売却まで時間がかかるケースが少なくありません。

資産価値と売却への影響  

不動産の資産価値において「駅距離」は大きな要素です。

  • 駅近物件 → 資産価値が下がりにくい

  • 駅遠物件 → 価格は抑えられるが、売却時に買い手が限られる


ただし、駅から遠い物件でも「再開発」「新駅計画」などがある地域では将来的に評価が上がる可能性もあります。一方で、すでに不便な立地にある家は「売れにくい」と感じる方が多いのも事実です。

まとめ|駅近は徒歩5分以内が目安、でも実際に歩いて確認を  

不動産広告の「徒歩○分」は 徒歩1分=80m で計算されています。多くの人が「駅近」と感じるのは徒歩5分以内ですが、信号や坂道などで体感は変わります。数字だけに頼らず、実際に歩いてみて自分の暮らしに合うかどうかを確かめることが大切です。

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