
これから、不動産売買契約の予定があるという方に向けて、当日の流れや所要時間、持ち物などを一緒に確認したいと思います。
不動産の契約と聞くと少し緊張しますが、前もって全体の流れや時間などを知っておくことで、思っている以上に気持ちに余裕ができます。
不動産売買契約とは
不動産売買契約とは、家を売る側の「売主」と、家を買う側の「買主」が売買条件に合意し、契約書へ署名・押印を行う手続きです。契約書に署名・押印を行うことで、正式に売買契約が成立します。
不動産取引では書面で取り交わすのが一般的で、その時点から契約内容に基づいた法的な効力が生じます。そのため、しっかりと内容を理解したうえで契約しましょう。

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契約当日にかかる時間と場所|不動産売買
契約にかかる時間は、おおよそ約1時間半~2時間半がひとつの目安とされています。質問が多い場合や、内容が複雑な場合は、さらに時間がかかることもあります。
不動産売買契約の場所は、法律であらかじめ決められているわけではありません。当事者や仲介会社、金融機関などの都合を調整しながら、それぞれの売買状況に応じて決められます。一般的には、以下の場所で行われることが多いです。
① 不動産会社の事務所
最も一般的なのは、仲介を担当している不動産会社の事務所です。契約書類が揃っている、宅地建物取引士が在籍している、説明がしやすい環境が整っている、という理由から、ほとんどの売買契約は不動産会社の事務所で行われます。
② 銀行の会議室(ローン利用時)
買主が住宅ローンを利用する場合、借入をする銀行の会議室で契約を行うケースもあります。ただし、売買契約自体は不動産会社の事務所で行われることが多く、銀行で行われるのは、決済などの手続きが中心となるのが一般的です。スケジュールや関係者の都合によっては、契約と決済の手続きを同日にまとめて行うこともあり、その場合に使われることがあります。
③ 司法書士事務所
所有権移転登記や抵当権抹消登記などの手続きを伴う決済を行う際には、司法書士が同席するケースが一般的です。そのため、決済と契約を同日にまとめて行う場合などに、司法書士事務所を利用することがあります。
④ 売主・買主の自宅で行うケース
高齢の方や外出が難しい事情がある場合など、自宅で契約を行うこともあります。場所は自宅であっても、手続きの内容は通常の売買契約と同じで、宅地建物取引士による説明のもと正式に進められます。
⑤ 建築会社の事務所で行うケース
これから住宅等の建物の建設をするために土地を購入する場合は、建設を依頼する予定の建築会社の事務所で、不動産売買契約手続きを行うこともあります。
契約当日の参加者 |不動産売買
不動産売買契約は、一般的に以下の方が参加します。
売主
買主
仲介会社(不動産会社)の担当者
宅地建物取引士※仲介している不動産会社のスタッフが一般的
(必要に応じて)司法書士

※不動産会社が自ら購入する買取の場合は、買主が不動産会社になります。
※実際の不動産売買契約時は、売主・買主それぞれ別々に都合を合わせて、書類を持ち回り、署名捺印を行う場合があります。
契約当日に必要なもの |不動産売買


※詳細は事前に、仲介している不動産会社へ確認してください。
当日の流れ|不動産売買契約
不動産売買契約の進め方はケースによって異なりますが、ひとつの例として次のような流れがあります。ここでは代表的な順番を簡単に説明します。

※実際には、売主が契約の場に参加しないことがあります。契約は本来、売主・買主双方が内容を確認し、署名・押印を行うことで成立しますが、日程の都合などから事前に署名・押印を行う場合もあり、その際は契約当日に売主が同席しないケースもあります。
- 登記や法令上の制限
- 接道やインフラの状況
- 契約解除や違約金に関する取り決め
など、取引条件に関わる重要な事項を確認します。また、物件の不具合や設備の状況については、「物件状況確認書」や「付帯設備表」などの書面で事前に共有され、契約書や特約の内容とあわせて確認されます。
重要事項説明と売買契約を同日に続けて行うことが多いですが、宅地建物取引業法では、宅建業者が関与する取引の場合、重要事項説明は契約締結前に行うことが定められています。
この説明の時間は、特に大切な時間です。分からない点はその場で確認し、不安を取り除いておきましょう。契約前に丁寧に確認しておくことで、引き渡し後のトラブル防止につながります。
売買対象の地番
売買代金
手付金
引渡し日
契約不適合責任
違約金
特約条項(取引物件に合わせた特に注意する取引条件の内容)

重要事項の説明が終わり、双方が納得したうえで、正式に契約締結をします。必要になる全ての書類に、住所や氏名などを記載し、署名・押印を行います。このときに、収入印紙を貼ります。(電子契約の場合、収入印紙は原則不要。)


決済日(引渡し日)
残代金の支払い
ローン手続き(買主)
抵当権抹消準備(売主)
不動産売買契約は“事前に流れを確認”して
当日の安心感を
まえもって流れや必要なものを把握しておくことで、当日の緊張や不安が和らぎます。契約当日は、分からないことは遠慮せず確認しましょう。
不動産売買契約は、大きなお金が動く大事な時間です。事前に準備を整え、安心して当日を迎えていただければと思います。