【確定測量とは】土地の売却で絶対に必要?費用と期間などを解説

2025/10/28 20:14 - By 売れない家買取センター管理人

土地を売却する際に行っておくと安心なのが、確定測量

しかし「確定測量って絶対に必要?」「費用がかかるんじゃ?」と思っている方も多いと思います。

実は、確定測量は土地を売却するうえで大切な準備の1つです
この記事では、確定測量の必要性や費用・期間などを、わかりやすく解説します。

確定測量とは  

確定測量とは、土地の正確な境界を、隣地の所有者全員と立会い・合意して正式に確定させる測量のことです。

この測量で作成される「確定測量図」は、売買・登記・融資・相続など、あらゆる不動産取引の基礎となる公的な資料になります。

土地の売却で確定測量が必要な主な2つの理由

結論から言うと、土地売却で確定測量は必ずしも義務ではありません。
しかし、行っておくことで安心して売却を進められるだけでなく、購入する人からの信頼も得やすくなります。
ここでは、確定測量が必要とされる主な2つの理由を紹介します。

1. 売買トラブルを防ぐため 

境界があいまいな土地は、売却後に「隣地に越境していた」「面積が違った」というトラブルが発生することがあります。

確定測量をしておけば、売却する側・購入する側のどちらも安心して契約できます。

2. 正確な土地の査定額が出せるため 

確定測量がされていない土地は、不動産会社も面積を正確に把握できず、査定額があいまいに見積もられる可能性があります。

確定測量済みなら「正確な土地面積」がわかるため、適正価格で売却しやすくなります

確定測量の費用は?誰が負担するの?

一般的な確定測量の費用は全国的に30万〜60万円程度ですが、
条件によっては20万円台で済むこともあれば、官有地(かんゆうち)に接している場合などは
100万円近くかかるケースもあります。

確定測量の費用目安

姫路・西播磨エリアでは、30万〜50万円前後が比較的多い相場となります。

土地のタイプ 費用の目安 補足説明
 四角い住宅地(整形地)約30〜40万円隣地2〜3件で立会いがスムーズな場合。
隣地が多い・形が複雑な土地
約50〜60万円
角地・変形地などで測量点が多い場合。
官有地(道路・水路・公園など)に接する土地
約70万円〜100万円
市役所などの立会いが必要で手続きが増えるため。
スライドできます ▶︎ ▶︎

※官有地(かんゆうち)とは
国・県・市などが所有する土地のこと。(例:道路、水路、公園)
官有地に接している場合は、市役所などの立会いが必要になり、確定測量の費用が高くなることがあります。

費用負担は「売却する側(売主)」が基本行う

確定測量は土地の境界を正式に確定させる手続きで、通常は測量を依頼する側(売却する側/所有者)が費用を負担します。
ただし、下記のように例外もあります。

  • 購入する側が再建築目的で測量を希望する場合 → 費用を折半することもある

  • 買取業者(不動産業者)が購入する場合 → 業者側が負担するケースもある


※費用を抑える2つのポイント


1. 過去の測量図がないか確認する
確定測量を一から行うと費用も一からかかりますが、法務局や市役所に過去の測量図(地積測量図・確定測量図)が残っている場合、それを活用できれば、測量範囲を減らせて、現況確認だけで済むこともあり、費用を大きく抑えられます。

2. 地元の土地家屋調査士に依頼する
測量費用は主に、人件費や交通費、立会いの調整時間によって変わります。
そのため、現地に近い土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)に依頼すると、移動コストを抑えられ、調整もスムーズな場合があり、地元の地形や隣地関係に詳しいため、結果的に時間と費用を節約できることがあります。

確定測量ってどこに依頼するの?依頼先と流れ

確定測量の依頼先

確定測量は、各地域にある「土地家屋調査士事務所」や「土地家屋調査士会」で依頼することができます。
実際に測量を行うのは「土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)」  です。
姫路・西播磨エリアでは、の兵庫県土地家屋調査士会(姫路支部)ホームページからも検索可能です。

確定測量の期間と所要日数の目安  

確定測量の期間は、一般的な住宅地で約1ヶ月〜2ヶ月程かかります。
隣地が多い・官有地が絡む場合は2〜3ヶ月かかることもあります。
下の表では、確定測量の主な流れと、それぞれの作業にかかる目安の日数をまとめているので、ご参考にしてみてください。

土地のタイプ 費用の目安 補足説明
1.相談・見積もり依頼
土地家屋調査士への相談・現地確認・概算見積り
1日〜1週間
2.資料収集
登記簿・公図・地積測量図などを法務局や役所で取得
1〜3日程度
 3.隣地・官有地への立会依頼隣地所有者や市・県(道路管理者など)へ日程調整1〜3週間(長いと1ヶ月)
 4.現地測量・仮杭設置実際に境界を測る作業。土地の広さや地形で変動半日〜2日程度
 5.立会い・境界確認書の署名捺印隣地所有者全員との立会い・確認作業1日(1回で終われば)〜数日
6.確定測量図の作成・納品
測量データ整理・図面作成・報告書納品
1〜2週間
スライドできます ▶︎ ▶︎
まとめ:土地の売却での確定測量は行っておくと安心

土地を売却する上で確定測量は、必須ではありませんが、

境界トラブルを防ぐ、査定価格を正確にする、
契約トラブルを防ぐなどのために大切な作業です。

土地を売却する前に、
まずは「確定測量が済んでいるかどうか」を確認しておきましょう。

測量の状況によって、売却の進め方や費用が大きく変わることもあります。

不安なときは、信頼できる専門家に早めに相談するのがおすすめです。

売れない家買取センターからのご案内  

売れない家買取センターでは
“現状のまま”で査定・買取可能 です。

姫路・西播磨エリアの
土地・空き家・相続した実家などの買取は
お気軽にご相談ください。
無料相談はこちら【 電話で相談する 】

 あわせて読みたい!関連記事 📖

売れない家買取センター管理人

売れない家買取センター管理人

サイト管理者 株式会社旭パワーマネジメント