マンションを借りたり買ったりすると、必ず出てくるのが「管理費」と「修繕積立金」。「なぜ家賃とは別に管理費を取られるのか?」「修繕費ってどんな工事に使われるのか?」「管理費が高すぎて家計がきつい…」そんな風に疑問や不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、管理費と修繕費の違い・家賃と分けている理由・負担が重いときの対処法まで詳しく解説します。
管理費とは?
管理費とは、マンションを日常的に維持・管理するための費用です。
(他の不動産用語もこちらから確認できます!)

主な使い道
エントランスや廊下など共用部分の清掃
管理人や警備員の人件費
エレベーターや照明などの電気代・水道代
防犯カメラや消防設備の点検費
管理組合の運営費(総会や事務手続きなど)
修繕費(修繕積立金)とは?
修繕積立金は、将来の大規模修繕に備えて積み立てるお金です。
(他の不動産用語もこちらから確認できます!)

主な使い道
外壁塗装や屋上防水工事
給排水管の交換
エレベーターの更新
耐震補強工事
毎月コツコツと積み立てておくことで、築10年・20年と経ったときに必要な大規模工事を実施できるのです。
家賃と管理費はなぜ分ける?
「家賃にまとめてしまえばいいのに」と思う方もいるでしょう。
しかし、家賃と管理費を分けるのには理由があります。
用途の違い
家賃=部屋を借りる対価、管理費=建物全体を維持する費用。
透明性を確保するため
家賃はオーナーの収入ですが、管理費は管理組合や管理会社が使途を管理。性質が異なるため区別が必要です。
会計上の理由
家賃と管理費を混在させると経理処理が複雑になり、適正な管理ができなくなります。
管理費・修繕積立金の相場感
マンションの規模や立地によって金額は異なりますが、おおよその目安は次のとおりです。
一般的なファミリーマンション(3LDK):管理費 8,000〜15,000円/月
タワーマンション:管理費 20,000〜50,000円/月(共用施設が多いため高額)
修繕積立金の相場:1㎡あたり 200〜250円/月
「マンション管理費がきつい」と感じたらチェックしてみよう
毎月の出費で「管理費が重いな…」と感じたら、まずは次のようなポイントを確認してみましょう。
共用施設の維持費が負担になっていないか?
プールやジム、ゲストルームなどをほとんど使っていないのに高額な管理費を払っていないかチェック。修繕積立金の値上げが続いていないか?
築年数が経つとどうしても工事費がかさみ、積立金が上がる傾向があります。将来の見通しを確認しておきましょう。滞納者が多く、負担が偏っていないか?
一部の住民が払っていないと、そのしわ寄せが自分に来ることもあります。総会資料などで確認できます。
見直しのヒント
家計の中で他に削れる固定費(通信費や保険料など)を探してみる
管理組合に参加し、清掃頻度や電気代など運営コストを見直せるか提案する
将来を見据えて、共用施設の少ない・管理費の安いマンションへの住み替えも検討してみる
管理費・修繕積立金が資産価値に与える影響
管理費や修繕積立金の状況は、マンションの資産価値に直結します。
適正に積み立てられているマンションは、外観や設備が維持され、売却時も高く評価されやすい一方、修繕計画がずさんで積立不足や滞納が多いマンションは、買主から敬遠され、売却価格が下がるリスクが高まります。マンションの管理費は日常の維持費、修繕積立金は将来の大規模工事に備える積立金であり、どちらも家賃とは別に支払う必要があります。これらの費用は資産価値を守るために欠かせませんが、負担が大きいと感じたときには、家計の見直しや住み替えを含めて検討することが重要です。
「修繕積立金の値上げで家計が厳しい…」「管理費が高すぎて、このまま住み続けるのは不安…」
そんなときは、早めに専門家へ相談してみませんか?売れない家買取センターでは、管理費や修繕積立金の負担が大きいマンションの売却相談も承っています。査定・相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。