住宅ローンが残っていても家は売れる?損をしない売却方法と注意点を徹底解説|2025年最新版

2025/11/27 11:52 - By 売れない家買取センター管理人

 住宅ローンが残っていても売却できる?  

結論から言うと、住宅ローンが残っていても家を売ることは可能です。ただし、売却には「残っているローン(残債)を完済できること」が前提となります。

家を購入した際、金融機関は物件に抵当権を設定しています。これは「ローンが返済できなくなった場合に、その家を売却して返済に充てる権利」のこと。したがって、家を売るにはこの抵当権を解除しなければならず、売却代金などで残債を完済することが条件となります。

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 売却金額でローンが完済できる場合(アンダーローン)  

まずは、売却価格がローン残高を上回るケースです。これを「アンダーローン」といいます。

たとえば・・・

《ローン残高:1,200万円》ー〈売却価格:1,500万円〉=300万円

    上記のようにローン残高よりも売却価格が上回る場合、売却代金で残債を一括返済し、抵当権を抹消できます。残った300万円は手元に残るため、次の家の購入資金などに充てることも可能です。このケースはもっともスムーズで、通常の売却とほぼ同じ流れになります。

     売却金額でローンが完済できない場合(オーバーローン  

    一方、売却価格よりもローン残高の方が多いケースを「オーバーローン」といいます。

    たとえば・・・

    《ローン残高:1,800万円》ー〈売却価格:1,500万円〉= 300万円

    上記のように売却価格がローン残高を下回る場合、この不足分をどのように処理するかがポイントです。

    不足分の対応方法  

    1. 自己資金で補う
       預貯金やボーナスなどで不足分を一括返済する方法です。
       早期売却が可能ですが、自己資金に余裕が必要です。

    2. 残債分を新たなローンで借り換える(無担保ローン)
       金融機関によっては、売却後も残る残債を「無担保ローン」として借り換えられる場合があります。
       ただし金利が高くなるため、返済計画を慎重に立てる必要があります。

    3. 任意売却を利用する
       自己資金で補えない場合に選択される方法です。
       金融機関と交渉し、ローン残債が残っていても同意を得て売却できる仕組みで、競売よりも高値で売れるケースも多いです。
       ※「任意売却」については専門家への相談がおすすめです。

     売却時にかかる税金(譲渡所得税)にも注意  

    家を売って利益が出た場合には「譲渡所得税」がかかります。ここでいう“利益”とは、単純に売却額がローン残高より多いかどうかではなく、購入時より高く売れたかどうかで判断されます。

    1,売却で利益が出た場合(課税対象になるケース)  

    たとえば、次のようなケースを見てみましょう。

    • 購入時の価格:1,800万円

    • 売却価格:2,400万円

    • 諸費用(仲介手数料・登記費用など):100万円


    この場合、2,400万円 -(1,800万円100万円)= 500万円の利益(譲渡所得)

    このように購入時よりも売却時+諸経費の方が金額が上回った場合は、この利益分(上記式の場合500万円)が課税の対象となります。ただし、自宅として住んでいた物件を売却した場合は、「3,000万円特別控除」を受けることができます。

    そのため、譲渡益が3,000万円以内であれば所得税や住民税はかかりません実際には、多くの方がこの控除を利用して非課税で売却しています。

    2,売却で損失が出た場合(税金はかからない)  

    • 購入時の価格:2,500万円

    • 売却価格:2,000万円

    • 仲介手数料や登記費用などの経費:100万円


    この場合、(2,000万円)  -(2,500万円100万円)=▲600万円のマイナス

    このように売却価格+諸経費が購入時の価格を下回った場合には、譲渡所得税はかかりませんむしろ「住宅ローンがまだ残っている」などのケースでは、確定申告で所得税を一部取り戻せる制度(譲渡損失の繰越控除)が使えることもあります。

    税率の目安(控除後に課税される場合のみ)  

    譲渡益が3,000万円を超えた場合、または控除の対象外となる場合は、以下の税率で課税されます。

     所有期間税率(所得税+住民税)
    5年超(長期)約20%
    5年以下(短期)約39%

    💡 ポイントまとめ

    • 税金は「売却益が出た場合」にのみ発生。

    • マイホームを売った場合は「3,000万円特別控除」が使える。

    • 損失が出た場合は税金はかからず、申告によって還付を受けられる可能性も。

     住宅ローンが残っている家を「貸す」という選択肢  

    今すぐ売るのは難しい」「ローン残債を完済できない」という場合、賃貸に出すという選択肢もあります。たとえば転勤などで一時的に家を離れる場合、住宅ローンを払いながら家賃収入を得ることで返済の補助にできます。ただし、次の点に注意が必要です。

    • 金融機関の承諾が必要(契約上、住居用ローンは賃貸目的に使えないことが多い)

    • 空室リスクや修繕費の発生を見込む必要がある

    • 売却時期を遅らせるほど建物の価値は下がる可能性がある


    このように、「貸す」選択肢は一時的な対応策としては有効ですが、長期的な返済計画も合わせて検討することが大切です。

     売却前に確認しておきたい3つのポイント 

    1. ローン残高と売却予想価格を比較する
       まずは不動産会社に査定を依頼し、「売却額で完済できるか」を把握しましょう。

    2. 抵当権の有無を確認
       ローンが残っていれば、抵当権が設定されています。抹消には完済が必要です。

    3. 税金・費用の概算を把握する
       譲渡所得税や仲介手数料、登記費用などを含めた総額シミュレーションを行うと安心です。

     まとめ|ローンが残っていても「売却」は可能。まずは状況の整理から  

    住宅ローンが残っている家でも、条件を満たせば売却は可能です。まずは「現在のローン残高」と「家の査定価格」を比較し、今の状況を明確にすることが第一歩です。

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